生理用ナプキンの使用による環境への影響にはどんな問題があるのか?
多くの方は環境問題についてあまり深く考えたことはないかもしれませんね。
生理用ナプキンは、一般的に使い捨てタイプと洗って繰り返し使える布製タイプに分けられますが、ここでは、主に使い捨てタイプの生理用ナプキンによる環境への影響について考えてみましょう。
使い捨てタイプの生理用ナプキンは、主に石油由来の合成樹脂やポリマーを使ったプラスチック素材が使われており、これらは非常に分解が難しいため、廃棄物として環境に悪影響を及ぼします。また、使い捨てタイプの生理用ナプキンは、一度使用したら捨てるため、廃棄物の量も多くなります。
さらに、生理用ナプキンは、製造過程で多くの水やエネルギーを消費することも指摘されています。
生理用ナプキンの包装材にはプラスチックが使われることが多く、これらも廃棄物として環境に悪影響を及ぼします。
以上のように、使い捨てタイプの生理用ナプキンは、製造、使用、廃棄の過程で環境に悪影響を与えることが指摘されています。環境に配慮した選択肢として、布製タイプの生理用品や、月経カップなどの再利用可能な生理用品の利用が提唱されています。
その他にも社会環境についての問題もあります。
使い捨て生理用品が環境に与える影響も看過できない問題であり、韓国発で日本人をはじめとしたアジア人女性にピッタリのサイズの524ディスクは、このような生理にまつわる諸問題を解決できるソリューションだと感じています。
□環境問題
一人の女性が一生で消費するナプキンの枚数は、9,000枚〜9,600枚と試算されます(出典:国際環境NGOグリーンピース、https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2021/03/26/50868/、2022年8月13日アクセス)。
アイルランドの環境保護主義者のソフィー・へルヤーによれば、「一つのナプキンに含まれるプラスチックの量は、ビニールの買い物袋ほぼ4つ分に相当する」(出典:Forbes Japan、https://forbesjapan.com/articles/detail/26242/1/1/1、2022年8月13日アクセス)ため、女性は一生に36,000枚〜38,400枚までのレジ袋分のプラスチックを消費することになります。
世界の女性人口は現在約38億人ですので、レジ袋136.8兆枚〜145.92兆枚分のプラスチックが廃棄物として地球上に蓄積されていく未来が待っているのです。これにより、2050年には魚より海洋プラスチックごみの量が多くなると言われています(出典:日本財団、https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2020/43293、2022年8月13日アクセス)。
OIISA524ディスクはリユース(再利用)できて、リサイクル性も高い「環境に優しい」持続可能性のある生理用品です。従来の使い捨て生理用品をOIISAに置き換えるだけで、美しい地球が保たれるのです。
□女性の雇用に消極的な社会構造
男性の困難性は可視化されやすいのに対して、女性の生きづらさはしばしば問題として認識されない状況にあります。
例えば、コロナ禍の初期は「シー・セッション(女性不況)」と呼ばれ、経済状況において女性が男性以上に窮地に陥る状況に苛まれました。具体的には、DV増加、ケア労働(育児・介護)の強要、夫のテレワークのために息抜きができないなどの問題が表面化したのです。
何より重要な問題が、女性の「解雇数」の増大です。女性が多く従事している飲食業、サービス業では不安定な処遇が問題になっています(出典:内閣府男女共同参画局『コロナ下の女性への影響と課題に関する研究会報告書--誰一人取り残さないポストコロナの社会へ』、https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/covid-19/siryo/pdf/post_honbun.pdf、2022年8月13日アクセス)。
女性は非正規雇用にされ、企業の業績が悪い時に自由に解雇できる「雇用の調整弁」として扱われているのです。また、主婦層を中心とする就労志向の女性に「あなたは仕事をする上で、生理が原因で女性が男性より不利になっていると感じたことはありますか」と質問し、73.6%が「ある」と回答しました。
(出典:b-style、https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/news-27498/、2022年8月23日アクセス)。
「女性は家事・育児や生理などで継続して仕事をすることができない」「実力主義の世界で女性は男性に比べて相対的に仕事をする能力がない」・・・はたして本当にそうなのでしょうか?
□貧困問題について
月経カップブランド『Intimina』のアンケート(母数:2,000人)によると、平均的な女性がタンポンとナプキンに費やす金額は月々1,450円、生殖期間(12~52歳)全体で約70万円にまで上ります(出典:Women‘s Health、https://www.womenshealthmag.com/jp/wellness/a30069977/average-cost-of-20191205/、2022年8月12日アクセス)。
厚生労働省による2022年2月の実態調査では、新型コロナウイルス感染拡大以降の生理用品入手について、入手に苦労した経験が「よくある」「ときどき」は全体としては8.1%。世代別では18-19歳と20代で1割を超えています。世帯年収別では「収入なし」世帯は13.2%、「100万円未満」で16.8%、「100-300万円」で11.6%と、低所得世帯を中心に生理貧困が生じています。
また、対処法としては、「交換の頻度・回数を減らす」「ティッシュペーパーなどで代用」「家族や同居者に譲ってもらう」人も多いことが明らかになりました。生理用品を入手できないことで、プライベートの予定をあきらめたり、家事・育児・介護が手につかなかったりなどの付随的な問題も生じています(出典:nippon.com、https://www.nippon.com/ja/japan-data/h01288/amp/、2022年9月23日アクセス)。
524ディスクは衛生的かつ再利用可能な生理用品であり、一度購入すれば2年~3年間は生理用品代を節約することができます。
また、524ディスクは漏れる心配が少なく、生理痛を緩和しながら最長12時間使用できるため、生理を忘れて仕事に励むことができます。働く女性が自分のキャリアイメージを高解像度で描けるように、継続的に働く社会的な素地を524ディスクは提供できると考えました。