使い方解説動画

OIISA524

524ディスクの使用方法

(A)挿入

1)手を洗浄し、ポケット部分の縁を二本の指で挟むようにしてディスクを持ち、半分に折り畳みます。



※このとき、ポケット部分を下から指で押して内側に折り込むと、ディスクのサイズが小さくなります。

2)便器を使って片足を上げる姿勢、膝を少し曲げた状態でしゃがんだ「蹲踞(そんきょ)」の姿勢や便座に座る姿勢で挿入できます。

3)524ディスクを握っている手の反対側の手を使って陰唇を左右に広げます。


4)ポケット部分の縁をできるだけ絞るようにして小さくし、膣口に近づけていき少しずつゆっくりと押します。

※このとき、膣内が乾いていて挿入しにくい場合は水溶性ゲル(ローション)を使うことをお勧めします。

5)ディスクのポケット部分が完全に膣の内側に入ったら、指を使ってさらにディスクを押し込んでください。ディスクがこれ以上入らなくなるまで、できるだけ深く押していきます。


6)ディスクを完全に押し込んだら、今度は恥骨の裏にあるくぼみにディスクを引っ掛ける必要があります。

7)膣に指を挿入して、ディスクに付いているフックに指をかけます。フックを膣の上部に引っ張って、恥骨の後ろにフックを広げていきます。

(B)着用の確認

・もしディスクが適切に着用できていれば膣内に異物感や圧迫感がないはずです。

・ディスクのポケット部分の下部に触れることでディスクの縁が子宮頸部をしっかり包み込んでいるかを確認する方法もあります。ポケット部分の底に向かって指を差し込みタッチすることで正しく着用できているかを確認できます。

(C)取り除き

1)手をきれいに洗い、本品を抜きやすい姿勢を取ります。

2)排便するような感じで力んで力を加えるとディスクのリング部分が軽く押し出されます(オートダンピング現象)。

3)リングを押し出したら、フックに指を引っ掛けてディスクのポケット部分が地面と水平になるように注意しながらゆっくりと引っ張ります。

※この時、ディスクのポケット部分が経血でいっぱいになっていることもあるので、経血を捨てるために、できるだけ便座に座ってディスクを外すと良いです。

(D)洗浄

本品をきれいな水で洗い流した後、軽く水気を取り再利用するか、洗浄及び乾燥させ保管します。

[a]鍋で熱湯消毒する場合

月経カップが十分に浸れるように沸騰したお湯に浸し、3~5分以上消毒してください。

[b]熱湯をかけて消毒する場合

幅の広い容器に80~100℃の沸騰水を月経カップが浸るほど注ぎ、5分ほど置いて消毒してください。

[c]電子レンジを利用した熱湯消毒

電子レンジが使える容器に524ディスクを入れて下さい。524ディスクが浸かるほど十分な水を入れて下さい。2〜3分ほど電子レンジで温めて消毒して下さい。

※月経が始まって初めて使用する際、524ディスクの使用が終わって保管する際には熱湯消毒を行って下さい。

 

524ディスクの使用TIP

(A)524ディスク使用時に膣の長さを測定する必要はありません。

524ディスクはワンサイズで作られているので、膣の長さを測定する必要はありません。

524ディスクは膣上部の子宮頸部付近に着用します。膣口に向かって突き出るのは524ディスクのシーリングフック部分だけです。そのため膣の長さによる使用の制約が少ないと言えるのです。

ただし、膣の長さが短い場合は、524ディスクのフック部分が外陰部の外側にわずかに出ることがあります。ですが、フックの素材は薄くて柔らかいので、異物感はほとんどありません。

(B)正しく着用されたかの確認方法

[a]子宮頸部に触れて確認する方法

524ディスクのポケットの下に指を入れて子宮頸部に触れることで、子宮頸部がしっかりと包み込まれているかを確認できます。

[b]挿入されたディスクの形状を確認する方法

ディスクのリング部分が子宮頸部の前方でひっかかっている状態の場合、ディスクのリング部分に触れた時の感触がしっかりと着用された場合と異なります。

リング部分の感触を比較し、しっかりと着用されていることを確認してください。

[c]空気が抜ける感覚で確認する方法

空気が抜ける感覚でもディスクが正しく着用された状態であることを確認できます。

ディスクを着用するとき、ディスクのリングの上面が膣上部の筋肉と密着した状態で挿入すると、ポケットの内側の空気も一緒に入ります。

子宮頸部に固定した際、その空気が抜けていく感覚があれば正しく着用されています。

(C)血が漏れる時の確認事項

[a]着用が正しくできていない場合

524ディスクが正しい位置に着用されていない場合は、経血が漏れることがあります。

524ディスクのリング部分が子宮頸部の縁に引っ掛かったまましわになった状態になっていないか、または、524ディスクが恥骨の上にしっかり引っ掛かっているか確認してください。

[b]ディスク内の経血がいっぱいになっている場合

524ディスクに経血がいっぱいになった場合は、経血が溢れ出ることがあります。個人の月経周期と経血量に応じて交換時間を適切に調整してご使用ください。

通常、経血量が多い最初の日と2日目の場合は、4〜6時間に一度交換してください。

[c]膣内の壁に溜まっていた「残血」が出る場合

524ディスクをしっかりと着用しても、膣内の壁に経血が溜まっている状態であれば、血が出ることがあります。

これは、月経ディスクを交換する過程で、または、月経ディスクの容量を超えた経血が溢れたために、膣内の壁に溜まっていた「残血」が出ているのです。

これを防ぐためには、経血が溢れる前に月経ディスクを替えて、月経ディスク交換時に外陰部に付着した血をよく拭いてください。溜まっている残血の量が多い場合は、パンティーライナーや生理用ナプキンなどを一緒に使用することをお勧めします。

 

(D)異物感がある場合の確認事項

[a]卵が入っているような圧迫感・違和感がある場合

524ディスクが子宮頸部の前方の縁に引っ掛かり、しわくちゃな状態になっていると、強い異物が感じられることがあります。これは、524ディスクを間違って着用しているケースです。

524ディスクが子宮頸部の後ろの隙間まで入るように、すなわち、524ディスクのポケットの中に子宮頸部が収まるように再び着用してください。524ディスクがより深く入るように少し押し込んでください。

[b]外陰部側にシーリングフックが刺さる場合

524ディスクのシーリングフックは膣の長さに応じて膣内に完全に入ることも、外陰部からはみ出ることもあります。

膣の長さが短い場合は、524ディスクのシーリングフック部分が外陰部の外に飛び出して異物感を抱くことがあります。

フックが外陰部からはみ出てており、フック部分の異物感がひどく感じる時は、フックを切ってご使用いただくこともできます。ただし、この場合は取り除きにくくなりますのである程度使用に慣れてから試してください。

あるいは、シーリングフックがねじれた状態で挿入された場合でも、外陰部側に異物感があることがあります。シーリングフックがねじれた状態で挿入すると取り外しが難しくなる可能性がありますので、フックが膣の入り口に向くようにしっかり着用してください。

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